保育士にとっての必須アイテムの一つが『絵本』ですよね。保育園で勤務をはじめ、すでにたくさんの絵本に触れてきたのではないでしょうか。園所有の絵本や先輩保育士の私物絵本を見て「こんな絵本があるんだ」と刺激を受けることも多いでしょう。そんな中「どんな絵本を読んであげようか」「どんな絵本に夢中になるのだろう」と疑問に思うことはありませんか?
絵本は発達を促したり、感性や価値観を育んだり、コミュニケーションを取ったりとその役割は大きいですよね。
私は小規模保育事業の保育園で0.1.2歳児の担任を務めていた経験があります。独学で保育士を取り、30代から保育士になったこともあり、保育士のこと、子どものこと、絵本のこと、一生懸命勉強しました。
今回はそんな私が絵本選びに失敗しないためのポイントと0.1.2歳児におすすめの絵本を紹介します。
この記事の内容を実践することで「また読んで!」「あの本見たい!」と子どもたちに言われる絵本選びができるようになりますよ!
保育士は絵本を購入するべき?

保育園での勤務が始まると疑問に思うことの一つ『私物の絵本は必要なの?』
周りの先輩保育士で読み聞かせの時に、よく私物の絵本を使用している人いませんか?「園所有の絵本だけではダメなの?」と私も新人の時、よく疑問に思いました。安い給料でそんなに絵本買えないよ…って。
正直絵本の購入は自由だと思います。ただメリットも多くあることも事実です。これを見ると、なぜ先輩保育士たちが絵本を多く所有しているかが分かってくると思いますよ。
- 自分が自由に選ぶことで幅広いジャンルの絵本で子どもたちの興味を引き出すことができる
- 先生がたまに読んでくれることで特別感がある
- 子どもたちのために選ぶことで、子どもの興味関心や発達についてのスキルアップにもつながる
- いずれわが子のためになるかも…
私が先輩保育士の中で素晴らしいなと思う人は、やはり多くの絵本を所有し、絵本の知識や子どもの興味関心に対しての知識がずば抜けていました。
そんな先輩保育士を見ていると「私も絵本について詳しくなりたい!」「いろんな絵本を子どもたちに読んであげたい」と思うようになり、近所の図書館に通い詰める日々が始まりました。
新人保育士が知るべき絵本選びのコツ

いざ何か絵本を購入してみようかなと思っても「何がいいかな?」「失敗したくない!」と思いますよね。ここでは、絵本選ぶためのコツをお伝えします。
私も子どもたちが夢中になる一冊を選びたい!と思い、購入には慎重でした。以下の点を実践すれば、購入後「失敗したな…」「子どもたちにウケなかった…」なんてことにはなりませんよ!
ネット検索を活用!年齢に合った絵本を探そう

まずは当たり前ですがネット検索をしましょう!
【〇歳児 絵本 おすすめ】などで検索すると出てきますよね。
ただこの情報だけで購入してはいけません!
ネットの情報だけで購入してしまうと「すでに保育園にあるじゃん!(定番すぎて)」「自分のクラスの子どもたちは興味を持ってくれなかった…」なんて失敗につながります。
ネットでの検索は、購入の決定ではなく「こんな感じか~」という情報を得る程度にしておきましょう。その中で「保育園にない絵本」や「自分が知らない絵本」「絵がかわいい」など気になる絵本をチョイスします。
YouTube活用!読み聞かせ動画を参考にしよう

何点かチョイスをしたら、次にYouTubeで読み聞かせ動画がないか確認しましょう。
やはり新人です。読み聞かせをしている先輩保育士を見て「上手だな~」と思うことありませんか?
絵本の良し悪しに関わらず、読み方も確認しておくことも大切ですよ。
引用元:いのうえほん(YouTube)
また他人が読んでいるのを見て、自分が面白いかどうかを基準にしていいと私は思います。
声のトーンや速さ、擬音の読み方も人によってさまざまですよね。
私も過去に、自分が読み聞かせをした絵本を後日先輩保育士が読んだ時、子どもたちの反応が違うことに驚いたことがありました。
この時点で自分が満足する絵本を見つけることができたら、購入してもいいと思います。
しかし「ぜったい失敗したくない!」という人は最後のステップに進みましょう。
図書館の絵本で試してみる!購入前にチェックする

ネットで絵本を知り、読み方を学んだあとは、絶対失敗しないためには実物を入手し、子どもに読んで聞かせましょう。実際に試してみるのです。
手軽に入手できるのが『図書館』ですよね。
また図書館での『おすすめコーナー』などで新たな発見があるかもしれませんし、コスト削減にも影響大!ですよね。
私はよく図書館で大量に絵本を借り、保育園に持ち込んでいました。その中で子どもたちが「また読んで!」「あの絵本ないの?」と言われたものを購入するようにしていました。購入前にこれができれば、絶対失敗しませんよ!
図書館に通えば、むしろ購入しなくて良いのでは?と感じるようになります…。
しかし図書館は返却などの手間もあるので、何度も借りるのであれば、やはり購入をお勧めします。自分自身、絵本への愛着も芽生えますからね。絵本の購入は「あの年に、あのクラスの子どもたちが好きだった絵本…」と思い出にもなるんです。
年齢別おすすめ絵本
ここでは0.1.2歳児にどのような絵本が良いのか、また具体的におすすめな絵本を紹介します!
0歳からおすすめの絵本
0歳は音を楽しめ、身近な生活や出来事につながる絵本が◎
『じゃあじゃあびりびり』まつい のりこ 作
身近なものをわかりやすい絵と音で表現しています。手を洗う動作を一緒に真似して楽しんでいましたよ。
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『だるまさんが』かがくい ひろし 作
「だ・る・ま・さ・ん・が…」と繰り返しながら、一緒に楽しめる絵本です。0歳から長く楽しめる一冊ですね。
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1歳からおすすめの絵本
1歳からはイラスト主体の短い絵本を。繰り返しを楽しめる絵本が◎
『てんてんてん』わかやま しずこ 作
リズミカルな文章が印象的な一冊。絵本を広げて読んであげると、絵本を指さしながら、大胆な絵を楽しんでいましたよ。
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『ぶーぶーじどうしゃ』山本 忠敬 作
シンプルな文章と細やかな自動車のイラストに子どもが夢中になります。
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2歳からおすすめの絵本
2歳ごろは自分の『好き』が分かってくるころ。子どもの『好き』にあった絵本が◎
『せんろはつづく』竹下 文子 作 鈴木 まもる 絵
線路の行き先を遮る、山や川に「どうする?」と問いかけながら進む絵本。子どもたちも夢中になり、大人気でした。『せんろはつづく まだつづく』など同シリーズを他にも何冊も読みました。
![]() | 価格:1540円 |

『でんしゃにのって』とよた かずひこ 作
おもしろい電車のアナウンスと変わった名前の駅に、子どもたちも興味津々。最後まで集中して聞いてくれていました。
![]() | 価格:880円 |

まとめ|新人保育士はまず1冊試してみよう!
保育士にとって絵本選びは、子どもたちの成長や興味を深く理解し、それに寄り添う重要なアイテムの一つです。発達を促したり、感性や価値観を育んだり、コミュニケーションを取ったりとその役割は大きいですよね。
ぜひ自分自身お気に入りの一冊を見つけつつ、子どもたちに読んであげたい!と思える絵本を選んでみてください!